【インタビューvol8】ユーザー目線で制作をするイラストレーター
2016年04月27日 13:00

こんにちは!株式会社サーチフィールドの高橋です。

イラストレーターさんのみなさまは、デザインやシルエットを考える際に、いろいろな工夫をしているかと思います。今回は『オサフネオウジ』さんがどのようにイラストをご制作していくのか聞いてきました!

■『オサフネオウジ』さんのご紹介

フリーランスのイラストレーターさんで、モンスター、動物などがお得意です。差し色の使い方が非常に上手で、美しいデザインのイラストをご制作頂ける方です。

http://dragonlife.jp/benbow56/

──ペンネームの由来をお聞きできますか?

最近は『刀剣乱舞』由来か!って聞かれるんですけど、違います(笑)オウジは中学生の頃ネット上で使っていたペンネームです。私は船が好きで「船」という文字をどうしても使いたくて、日本刀の「備前長船」から頂きました。当時はかっこいいものへの憧れと語呂の良さで安直に決めましたが、今は気に入ってます。

or001_m

──素敵なペンネームですね!いつ頃からイラストレーターさんになろうと思ったんですか?

昔から絵を描くのが好きだったので、絵でご飯を食べていけたらいいな、という思いは漠然とありました。イラストレーターになりたいと思ったのは高校生のときですね。ただ、小さいころから漫画家さんになりたかったんですけど(笑)同じく高校生のころ、鉛筆デッサンにはまって、デッサン楽しすぎる!デッサンで食べていきたい!なんて思っていたこともあります(笑)絵ならなんでも良かった感じです。実は、最初工場で働いていましたが!

wo013_l

──工場ですか!?

高校がデザイン専攻ではあったのですが、高卒で絵やデザインのお仕事をできる求人がありませんでした。そこで東京に出ようと思い、高校生のときに人生設計を立ててたんです。お金を貯めて、専門学校に行って〜とか。まずは学費を稼ぐために、高校を卒業した後、絵とは関係ない地元の工場に就職をしました。しかし、環境がどうしても合わず、半年で辞めちゃいましたけど・・。

その後、専門学校を探しながら、半年ほどアルバイトをしていました。絵は1日5〜6時間ぐらい描いていました。もともとゲームが好きで、私のイラストもゲームよりのテイストだと思っていたのでゲーム会社に就職をしたくて、ゲームグラフィック科がある専門学校に入学しました。

wo014_l

──自分で学費を稼ぐのは凄いですね!専門学校のときは1日何時間ぐらい絵に携わるお時間があったんですか?

う〜ん、だいたい半日ぐらいですかね。ずっとアナログで絵を描いていたのですが、このときはじめて『photoshop』を触りました。寮生活で、ネット環境はあったのですが、つなげず(笑)寝る以外はひたすら描いていた感じです(笑)学校のイベントに向けて面白いものを作ろうと考えたり、キャラクターデザインを煮詰めたりしてました。

wo002_l

 

──卒業後の進路はどうされたんですか?

オンラインゲームの会社に就職をしました。最初は3Dの背景とエフェクトを担当していたんですが、徐々に2Dやモーション、キャラクターデザインなど、様々な仕事を経験させてもらうことができました。もっと2Dのイラスト制作をやりたい!という思いがあったのと、仕事の手が空くことが多くなったことをきっかけに2年半で退職しました。その後すぐに、専門学校でお世話になった先生にご連絡を入れました。ご縁があり、半年程度学校の講師のサポーター役として働かせていただけることになりました。そのときに先生や会社に勤めた経験がある生徒さんから、フリーランスとしてお仕事をいただいたりしていました。自分ではわからなかったんですけど、学生時代すごく頑張っていたのを先生が見てくれてまして、お仕事のお話を頂けたんだと思います。

その頃は、ちょうどソーシャルゲームのバブル時期に入りかかっていて、他にも色々、ゲームイラストのお仕事もいただいていました。

wo008_l

──『オサフネオウジ』さんの頑張る姿勢がお仕事につながったんですね!ご制作のときのアイディアはどうやって生み出しているんですか?

自分が面白いと思えるものを作るということが根底にあります。どんなモチーフでも、それをイラストやキャラクターにしたとき、見た人がわくわくできるようなデザインやシルエットを考えます。趣味で絵を描くときは、私はラテンアメリカの歴史や美術が好きなので、マヤ文字のような曲線的な造形を積極的に取り入れます。それにプラスして、差し色でいろんな色味を使うことで「かっこいい」や「かわいい」といったモチーフの印象に加え、「美しい」印象が残るような絵作りを意識しています。テイストが決まっているゲームのイラストに使うのは制限がありますが、お仕事絵でも出来る限りこういった「自分の好きな色や形」を取り入れていきたいです。

wo009_l

──いつも素敵なデザインありがとうございます!フリーランスで大変だったことって何かありますか?

一時期、仕事を頑張りすぎちゃったことですね。仕事を断ったら次に繋がらなくなるのでは、という恐怖感がありました。働けるときにに働こうとして、仕事を詰め込みすぎてしまって、ここ半年間休める時間があまりなかったんですよ(笑)すると体は健康なのに心がどんどん不健康になっていくんですよね(笑)今では、きちんとスケジュール調整をして、仕事と同じくらい趣味の時間を大切にしています。休息を設けることもフリーランスの立派な仕事ですね。

wo003_l

──休息は大事ですね!フリーランスで活動することで大事なことってなにかありますか?

定期的に美味しいものを食べることです(笑)平日は引きこもりで簡単なご飯で済ませて仕事に集中してしまうので、土日には外食をするのは大事です!(笑)基本的なことではあるんですけど、食べ物って心にも体にも結構重要なものだと思っているので、食事には気をつけています。あと、インスタント食品や栄養ドリンクに頼らないようにしてます(笑)徹夜もしないようにしています。

──働く上で、お体は資産ですからね!1ヶ月あたりの制作枚数ってどのくらいなんですか?

平均で10枚いかないくらいですね!もっと描いていた時期もありましたね(笑)1日8時間ぐらい作業をしていますが、気分が乗らないときは5時間くらいで止めてしまう時もあります(笑)

──1ヶ月に10枚はすごいですね!!ちなみに今後やりたいお仕事ってありますか?

フリーランスになってから、モンスターをメインに制作してきましたが、人物の塗りが最近やっと安定してきたので、これからはキャラクターのポートフォリオを充実させて、お仕事をしていきたいです!得意なのはどちらかというと男性で、特に年齢が低めの男の子ですね!モンスター、動物は描き慣れて、得意なんですけど、キャラクターも今後描いていきたいです!

or009_l

──ぜひ、キャラクターのお仕事もご相談させて頂きますね!今後とも宜しくお願いします!

宜しくお願いします!

 

おわりに

『オサフネオウジ』さんとお話をさせて頂き、細かい部分のデザイン、シルエットにこだわりをもっている方だと感じました。 イラストを見た人をわくわくさせるために、ユーザー目線を持って常に努力をしているからこそ、イラストレーターさんとしてご活躍をされているのだと思いました!