先日公開した前編(①指示書〜⑥詳細ラフ)に引き続き、今回は⑦線画〜⑧着彩までの工程をご紹介します!
今回もキャラクターデザインを担当してくださった有芳さんのコメント付きですので、キャラクターデザインのお仕事をしたいイラストレーターさんはぜひご覧ください!
⑦線画
詳細ラフからのフィードバックを反映させた線画です。
今回は詳細ラフから大きな変更などはなく、見え方も大きく変わらない状態だったので、特にフィードバックを行わずにそのまま着彩を進めていただきました。
有芳:線画はメインではなく、あくまでも補助線として考えるようにしています。というのも、線画に力を入れすぎて塗りとのバランスがとれなくなることがしばしばあり、最近は線画も着彩の一部なのだと考えることで、つり合いをとるようにしています。線とのバランスを見るためにも、詳細ラフで完成図を詰めていく必要がありました。厚塗りがメインだった私にとって、とても難しい工程です。
⑧着彩
完成です!全体感や細かな塗りなどをチェックしつつ、最終的に顔まわりとメガネの影のみ調整していただきました。
サーチフィールドのコーポレートカラーである黄色とギクタスのカラーである青を織り交ぜた明るく知的で可愛らしいキャラクターの1人と1匹の誕生です!!
着彩仕上げ時の動画はGIKUTASツイッター(@GIKUTAS)上にて公開中です!ぜひご覧ください!
〜紗智 着彩メイキング〜
【キャラクターデザイン制作過程公開】 メイキング①
— GIKUTAS(ギクタス) (@GIKUTAS) July 21, 2021
紗智の着彩時のメイキングを大公開!
着彩の仕上げと効果付けを行なっているところです。有芳さんの場合は彩度の低い状態で着彩を行い、仕上げの段階で彩度と明暗のコントラスト調整を行います。 pic.twitter.com/jbQ2ydOQ7u
〜ギク太 着彩メイキング〜
【キャラクターデザイン制作過程公開】 メイキング②
— GIKUTAS(ギクタス) (@GIKUTAS) July 21, 2021
お次はギク太の着彩時のメイキングを大公開!
紗智と同様に厚塗りでの着彩ですが、マスコットらしい丸みを出すために厚塗りの中でも重すぎないような塗り方をしているそうです。 pic.twitter.com/mimHbW6oHJ
最後に、キャラクターデザインを担当していただいた有芳さんに今回の制作全体に関するインタビューをさせていただきました。
Q:キャラクター制作をする際に常に意識していることはなんですか?
有芳:キャッチーな要素を取り入れることです。より、目に留めてもらえるようなデザインができればと思っています。
Q:今回のキャラデザで苦労した点、気をつけた点
有芳:自然な実在感と、キャラクター感のバランスに苦労しました。特に紗智は、遊びの強いデザインにしてしまうとあまり新人っぽさがなくなってしまうので気を付けていました。
Q:お気に入りの部分、もしくはこだわりの部分はどこですか?
有芳:ギク太の尻尾USBです。これを見せるためのポージングでもありました。
Q:最後にキャラクターデザイナーを目指すイラストレーターさんにアドバイスなどありましたらお願いいたします!
有芳:多くの引き出しと、それを組み合わせる力と、各デザインひとつひとつに説明ができるような意味付けをする想像力が大事なのかなと思っています。私も皆さんから多くの刺激を受けて、よりデザイン力を磨いていけたらと思います。
ありがとうございました!
今回はキャラクターがゼロから制作されていく過程をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?キャラクターデザインのお仕事を目指している方々の参考になりましたら幸いです!
そして新しく誕生した紗智さんとギク太をよろしくお願いいたします!
ギクタスのツイッターアカウントはこちら→@GIKUTAS
◾️ 有芳さんご紹介
イラストレーター。イラストに限らず、映画や小説、音楽、ゲームなど幅広いジャンルが好き。現在はイラストの道ですが、今まで触れてきた経験を生かしながら制作していきたいと思っているそう。猫を初めとして動物が好き。動物からインスピレーションを得ることがよくあるそうです。
Twitter:@ariyoshi_yuuka