【インタビューvol14】バランス感覚を大切に制作をするイラストレーター
2016年08月19日 12:00

こんにちは!GIKUTAS事業部野村です。

前回に引き続き『イラストコンテストにて入賞された方々へインタビュー』シリーズ!

今回は『hg』さんにお話をお伺いいたしました。

◆『hg』さんのご紹介

映像を専攻されている現役美大生でありながら、フリーランスのイラストレーター、エフェクトアニメーターとしてご活躍されています。ゲーム制作に携わる他、映像やパフォーマンスなど幅広く活動されています。

https://twitter.com/hg0524

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──いつごろから絵にご興味を持ちましたか?

小さい時から、動物の絵や友達の似顔絵を描いたりするのが好きでした。ただ、小学生の頃は自宅にPCがなかったことや田舎に住んでいた事もあり野球や川遊び等外遊び中心の生活でした。

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──とても活発なお子さんだったんですね!

そうですね(笑)その後、中学時代にある友人と出会ったのがきっかけで商業としてのイラストの世界を知りました。
それまでは簡単な似顔絵やらくがきで満足していた分、友人の完成作品としての「オリジナルイラスト」を見たのがとにかく衝撃だったのを覚えています。

負けず嫌いだった事もあり、それからは悔しくて毎日必死に人体の構造やソフトの使い方を学びました。学校が一緒だったわけでもなく不思議な出会い方をした友人だったのですが、10年近く経った今でも付き合いがありとても感謝しています。その時からどんなきっかけでも人の縁は大切にするようにしていますね。

──なるほど・・・。中学時代にイラストの世界を知って、その後、イラストレーターさんになろうと思ったきっかけはあったのでしょうか?

絵を描く事、何かをクリエイトする事の楽しさを教えてくれた、ゲームや漫画といったコンテンツに対し、同じように絵を描いて貢献する事で恩返しがしたいという気持ちが強くなったのがきっかけでしょうか・・・。
何より絵を描くのが一番楽しいという事もあったかなと思います。

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──楽しさを教えてくれものに対して、絵を描いて恩返しするって気持ちがとても素敵ですね。それでは改めて今回、イラストコンテストにご参加頂きました動機を教えて頂けますか?

今回、私の作品を選出して頂き誠にありがとうございました。以前から評判をお聞きしていた事もありサーチフィールドさんやGIKUTASさんに興味があったことと、お恥ずかしながら大学3年次にうっかり奥歯を一本失ってしまいその治療費40万を半年以内に集める目的もありました。現在は治療も終わり費用も複数コンペで得た賞金と仕事代でなんとか支払う事が出来ました。制作も大事ですが、健康も大切にしたいと痛感した時期となりました。

──健康は大切ですね! サーチフィールドやGIKUTASにも興味を持って頂き嬉しいです!イラストコンテストの作品を描くにあたってはどんなコンセプトで描かれたんですか?

ギルドの受付嬢・案内役というテーマがあったので、ある程度シンプルなデザインを心がけつつ、トリコロール調の華やかな色合いで冒険を案内するわくわく感が出るよう仕上げました。清楚感やかわいらしさを感じてもらえるよう蝶をモチーフにしています。

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──確かにトリコロールの衣装がワクワクする素敵なイラストですよね!イラストコンテストの作品でこだわった部分や、特に見て欲しい部分などはありますか?

個性的な印象になるよう衣装や色合いは特にこだわりを持ってデザインしました。立体感のある塗りで画面に説得力を持たせながらより二次元チックな色の「透け感」等でちょっとした違和感を持たせる事で印象に残る見栄えになるよう心がけています。ワンポイント的な透明感と描き込みのメリハリは普段から気を遣っているのでそこも注目して見て頂けたら嬉しいです。

──ツールの話になってしまうのですが、今回の作品にはどんなソフトを使用されたんですか?

PhotoshopCS6ですね。ラフのみアナログで描いています。線画は一度アナログで清書までしたものをスキャナで取り込み、デジタルでもう一段階ブラッシュアップするようにしています。

──ありがとうございます!次は普段のお仕事のお話をお伺いしたいのですが、普段、学業とも両立しつつお仕事されていらっしゃるんですよね。1ヶ月にどれくらいイラストを制作しているのでしょうか?

大学の課題や映像の仕事などで忙しい時は本当に描かないのですが、最近は趣味絵も含めれば10枚前後くらい制作していますね。

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──たくさんご制作されていますね!作品のアイデアはどうやって生み出しているんですか?

仕事やコンテスト作品の場合、求められている要素と自分の描きたい要素のバランス取りに気をつけています。

──バランスを取るというと・・・。

そうですね。まず、いったん描きたい要素をざっと文字やスケッチで書き出すんです。そこから引き算で絵の情報量を調整していきます。装飾品の描き込み等は付け足す事も多いのですが、私の場合キャラクターデザインそのものの要素を足していくとどうしても画面が情報過多な印象になってしまうので、普段から極力シンプルな構成で見せられるよう工夫しています。

──なるほど! 引き算することで魅せたいポイントを絞るんですね・・・。初めてのお仕事についてもお聞きしたいのですが、どんな内容でしたか?

イラストのお仕事だとゲームの男性キャラクターデザインでした。初のキャラクターデザインという事や納期がタイトだった事もあり、とにかく必死でしたが担当さんも優しい方で楽しかったです。依頼という形ですと大学3年次の芸術祭で私の映像作品を見たスタジオのプロデューサーの方に声を掛けて頂き某3DSゲームのOP制作に参加したのが初めてかもしれません。プロの方達にたくさんの新しい技術やノウハウを教えて頂き、何もかもが新鮮でした。

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──フリーランスとして活動して大変だったこと、大事なことを教えてください。

学生という身分もあり、どうしても学業での制作と仕事の両立が大変でした。大学では映像を専攻しているのですが、映像を一本作るのと絵を一枚描くのでは頭で考える部分がまた異なってくるので切り替えに毎回苦労しています。大事なことは連絡や納期にしっかりと気をつける事、何より自分が健康的に仕事を楽しむ事だと思います。

──今年、大学もご卒業されるかと思いますが、今後やってみたい仕事やどのような活躍をしたいか教えてください。

ゲーム業界でデザイナーとして仕事をしながらフリーランスでもイラストレーターとして活動を続けていきたいと考えています。キャラクターやモンスターデザインは昔から憧れも強いので今後も積極的に描かせて頂きたいなと。

とにかく絵を描く事を楽しんでいけたらいいなと思っているんです。様々な人や文化とのコミュニケーションが好きなので、そこから多くを学びつつ最終的にはデザインを通してボーダーレスに新たな感動体験を提供していきたいです。

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──GIKUTASとしても是非感動体験を共有できるようなお仕事などで依頼させて頂ければと思います!
素敵なお話をありがとうございました!

ありがとうございました!

 

■おわりに

学業と両立しつつイラストレーターとして活動している『hg』さん。イラスト制作をするときも描きたいものを盛り込むだけではなく、引き算をしつつ、魅せたいポイントを絞ってバランスを考えたイラストを完成させているというお話がとても勉強になりました。

学生と仕事を両立させる生活スタイルやイラスト制作の姿勢について、バランス感覚をもって取り組んでいらっしゃる方なんだなと感じました。また、イラストを描くことが好きだからこそ「イラストに貢献したい」「感動体験を色々な人と共有したい」という想いもしっかりもったとても芯のあるイラストレーターさんなんだなと思いました。

今後もイラストコンテストにご参加いただいたイラストレーターさんに色々お話を伺っていきますのでどうぞお楽しみに!

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