【インタビューvol13】信頼を大切にすることでチャンスを掴むイラストレーター
2016年08月09日 12:00

こんにちは!『GIKUTAS』事業部野村です。

先日『GIKUTAS』では『vivivit』様と一緒にイラストコンテストを開催させていただきました。
たくさんのイラストレーター様にご参加いただきまして誠にありがとうございました!
イラストコンテストにて入賞された方々へインタビューをさせていただきましたので
今後数回にわたりそのお話を掲載させていただければと思います。

今回は元営業マンで現在はフリーランスにて活躍されている『カッピー18』さんにお話をお伺いいたしました。

◆『カッピー18』さんのご紹介
元営業マンとして会社で働いていた経験を持ち、現在はフリーのイラストレーター・デザイナーとして活動されています。企業様向けのキャラクターやゲームイラストなどを含めたイラスト制作や、その他ホームページや印刷物なども多く制作されている方です。

http://kappy18.com/

土屋製茶様

──早速ですが、今回のイラストコンテストにご参加いただきました動機を教えてください。

私は、擬人化プロジェクトの「もえしょく」と言う企業キャラクターのコンペに昨年までよく参加していて、競うことで成長できた部分も大きいと感じています。また、採用頂く事でたくさんのチャンスをいただきました。

今回も素晴らしいイラストを描く方々と競うことを意識することで、自身の技術向上にも繋がりやすいと感じましたので参加させていただきました。結果として、他の受賞作品を拝見して、また新しい課題を発見することができました。良い機会をいただきまして、本当にありがとうございました。

kappi_irakon

──こちらこそ、ご参加頂き本当にありがとうございました!では、今回のイラストコンテスト作品を描くにあたってのコンセプトを教えてください。

イラストレーターを目指す女の子をゲームらしく冒険者に見立てました。夢に向かって努力すること、つまりイラストレーターを目指すということは、まさに冒険そのものだと思います。イラストコンテストは、企業との繋がりの少ない学生さんや会社員をしながらサイドビジネスでイラストをしたいと取り組んでいる人にとって、すごくいいチャンスになると思います。なので、この子を見た人が自分自身を冒険者に見立てて、ワクワクしながらチャレンジして欲しいなと思い制作しました。

──とても素敵なコンセプトですね!今回の作品制作ではどのようなソフトを使用されたんですか?

イラスト制作は、基本的にはCLIP STUDIO PAINTを使用しています。シンプルな挿絵などを描く時はADOBEのIllustratorを使用します。印刷物やホームページの受注も多いので、DTPデザインはIllustratorと写真加工はPhotoshop、ページ物はInDesignを使用しています。

──目的に合わせてソフトも使い分けているんですね・・・。改めてフリーランスのイラストレーターさんになるまでについてお話聞かせてください。いつごろから絵に興味をもたれたんですか?

絵はとにかく小さい頃から大好きで、幼少時は絵を描くか昆虫採集をしているかと言う少年でした。父が建築士で、母が美術部でいまだに友人と個展を開いていたり、物づくりや絵を描くことに興味を持つために良い環境だったと思います。途中スポーツに夢中になりましたが、絵をまた描き始めると「やっぱり自分はこっちの方が合っているなぁ」と実感しています(笑)

kappi5s

──なぜイラストレーターさんになろうと思ったんですか?きっかけをおしえてください。

最初に目指したのはインテリアデザイナーで、インテリアパースとか絵を描く仕事に憧れました。当時は印刷用紙の卸売の会社で営業をしており、その後、制作職希望で工務店に転職するも、気付けば営業経験があることから営業職にまわされていました(笑)そこで自分自身で営業ツールを作り、独学でチラシやホームページを作る技術を得て、地元神戸の制作会社へ転職しました。

社内では印刷物やホームページの制作をメインに、挿絵などを描く社内イラストレーターのような形で在籍していました。そしてその後、イラストで様々な人との繋がりやチャンスを掴み、フリーのイラストレーターになりました。

──すごい・・・本当に色々な経験を経てイラストレーターさんになられたんですね!

はい。当初の目標のインテリアデザイナーにはなれませんでしたが、むしろ本来一番なりたかったイラストを描くのがメインの仕事に就けた、稀なケースではあると思います。

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──どうやってイラストを学びましたか?

私はイラストに関してはすべて独学で、今はインターネットでも本でもたくさん情報が溢れているので、そういった物を参考に学びました。

──なるほど。独学でどのような形で学んでいたんですか?

基本的には毎日決まった練習と、自分の苦手な部分を週ごとにピックアップをして重点的に練習したりすることも多いです。また、制作会社で、「こんな絵描ける?」と言われ、ぶっつけ本番の仕事上で学んだことも多いです(笑)インテリアパースだけはスクールで学びましたが、社会人になってからの週1のコースだったので、実質独学で学んだ部分が多いです。

16みことちゃん

──初めてのお仕事はどんな内容でしたか?

フリーランスとしての最初の仕事ではないのですが、以前所属していた制作会社で地元のラジオ局の学生向けイベントのポスターでイラストを描かせて頂いた案件が自分にとって一つのターニングポイントでした。この案件は、私の友人の紹介してくれた業者さんからの下請けで、先方の営業さんの打ち合わせミスで「納期も予算もイラストを描ける知り合いもなく助けて欲しい」と泣きついて頼まれました。納期、予算共かなり厳しかったので会社としては断わるよう言われたのですが、友人にとっては大切なお客さんだと言うのは知っていたので、自宅に持ち帰り、帰宅後の勤務時間外で二晩ほぼ寝ずに仕上げたのを覚えています。

──お仕事もしつつ、2晩ほぼ寝ずに!?それは大変でしたね。

でも、今思えばアニメタッチのイラストをビジネスとして本気で意識しだしたのはこの時で、結果として良い機会だったと思います。その友人は普段から色々と気にかけてくれていて、「彼にとって大切な人なら、無理をしてでもなんとかしたいな」と思えたわけで、チャンスや転機はやはり人が運んでくれる物だなと改めて感じた印象深い案件でした。

──とても素敵なお話ですね。現在、フリーランスとして色々な種類のお仕事をされているようですが、一ヶ月のお仕事での制作枚数はどれくらいでしょうか?

私の場合、イラスト一本ではなく印刷物やホームページも多く受けていますので、イラストの制作枚数には毎月かなり差があります。それこそLINEスタンプなどの仕事のある時は月に何十カットも描く場合もあれば、2、3枚くらいの時もあります。

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──制作の中で作品のアイデアはどうやって生み出していますか?

いろいろな物を見ながら、ざっと作った案をスマホなどに保存しておいて、日を置いてリラックスしている時に見直していく事が多いです。タタキを作る時は一気に作りますが、その後机の前で悩んでも結局時間ばかりすぎて行く事が多く、リラックスしてるふとした時に思い浮かぶ事の方が多いので、できる限り日を置いてみてみるようにしています。もちろん納期があることなので、スケジュールと相談しながら、時間を置くようにしています。

凪様

──フリーランスになって大変だったこと、大事なことを教えてください。

フリーランスに限らずですが、特に下請けの場合はチームの一員として、報告・連絡・相談を徹底することですかね。私自身、営業職を長く経験していたので、営業やディレクターの方が「こうすればスムーズにプロジェクトが進むかな?安心できるかな?」と言うことを意識して進めるようにしています。
あとはpixivなどで次々に素晴らしいイラストを描く人が出てきますが、いい部分だけ勉強させてもらってあまり意識して萎縮しすぎないことだと思っています。技術もとても大切ですが、それ以上にしっかりと報告・連絡・相談をして、安心して仕事を任せられる人材である方が大切だと思います。もちろん、技術をおろそかにして良いと言う意味では決してありません(笑)。

あと、フリーランスになって大変だったことより、良かった事の方が多いと感じています。良かった事は色々あるのですが、大きくは
・自分個人としての人脈が増える事
・時間やスケジュール管理が自分でできる事
・何に縛られるかを自分で決められる事 の3つがとても良かったと思っています。

制作会社に勤めていた時は、時間を拘束される事に効率の悪さを感じていたので、今の方がたくさん仕事して、たくさん家族との時間も過ごして、たくさん睡眠も取れています。

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──今後やってみたいお仕事や、どのような活躍をしたいか教えてください。

現在頂いている企業向けのキャラクターや広告漫画を伸ばしていきたいことと、これからやっていきたい分野として、漫画やイラストを使ったビジネス書などの仕事はかなり興味があります。幅広い層に受け入れられる絵柄だとよく評価をいただくことや、自分の営業経験を活かせると思うからです。

ただ、自分の明確な方向性を決めることはもちろん大切ですが、「自分は制作をしたいから営業はしない」とか、「自分の絵柄はこうだからこういうのは描かない」とか決めつけず、目の前にある事を精一杯取り組んできたから、今の環境があるので、
特に一度ご依頼を頂いた企業様からのご要望は、自分自身の仕事のやりかたを気に入ってくれたのだと思って、色々な事に取り組んでいきたいと思っています。

今後は、一つ一つの仕事を丁寧にして一人でも多くの人と信頼を築いていきたいです。
そうすれば、おのずとチャンスは巡ってくると思って取り組んでいきたいと思います。

kappi1s

──GIKUTASでもご紹介できるお仕事があれば是非依頼させていただければと思います!素敵なお話をありがとうございました!

ありがとうございました!

■おわりに

カッピー18さんのお話を聞いて、相手と信頼関係を築き1つ1つ丁寧に対応していくことで新しい可能性やチャンスが生まれていくんだなと改めて思いました。また真摯なお人柄がとても素敵だなと思いました。

今後もイラストコンテストにご参加いただいたイラストレーターさんに色々お話を
伺っていきますのでどうぞお楽しみに!

 

kari_a