みなさんはふるさと納税をしたことはありますでしょうか?
12月に入ると締め切り間近なのもあり、メディアに多く取り上げられるので気になっている方も少なくないのではないでしょうか。
ふるさと納税は一般的に広まってきてはいますがまだ馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。
今回はフリーランスや個人事業主向けのふるさと納税について基本的な仕組みをご紹介します。
「実はあまりよくわからない」「フリーランスでもやっていいの?」と気になっている方はぜひご覧ください。
1. ふるさと納税ってなに?
ふるさと納税というと今や「物をお得に買う」という印象が強いですが、本来「ふるさとを応援する」ことが目的です。
そこで生まれ故郷や応援したい地方自治体に寄付をすることでお礼として特産品をもらえるのです。
加えて寄付額から2,000円を差し引いた額が確定申告をすることで所得税の還付と住民税の控除を受けられるという仕組みになっています。
対象となる所得税は当年分、住民税は翌年6月以降の分から減額されます。
納税の流れを簡単にまとめると以下のようになります。
2. ふるさと納税の期間
納税期間は【1月1日から12月31日】の1年間です。
特に12月は最も混雑する時期になります。その理由の1つに、フリーランスの方など年初に年収がわからない方であっても年末になるとほぼ確定してくるので駆け込みで納税される方が増えるというのがあります。
3. ふるさと納税するときの注意
ふるさと納税はだれでもできますが、フリーランスの場合は気をつける点がいくつかあります。
3.1 控除の限度額がある
ふるさと納税には寄附金控除の上限があります。上限を超えて寄附した場合、自己負担額が増えるのでお得に利用したい方には損となってしまいます。
いくらまで寄附できるのかは年収や家族構成によって確認することができます。
お得になると思ってふるさと納税をしたのに実際には限度額以上となり損した!なんてことにならないためにきちんと調べておくことが重要です。
しかし、これが年収の定まりづらいフリーランスにとっては特に気をつけなければならない点です。
3.2 確定申告が必要
確定申告をしないとせっかくのふるさと納税のメリットを何も受けられません。個人事業主の方は確定申告が必要なので特に問題はないでしょう。
ただふるさと納税をした場合、「寄附金受領証明書」の添付が必要になります。
返礼品とあわせて送られてくるので確定申告まで大切に保管します。
3.3 経費などによっては全額自己負担
所得が0円となったら控除そのものができません。そのため、ふるさと納税をした寄附額が全額自己負担となります。
収入から経費などを差し引くと所得がわかりますが前述したように年収の目安がわかってくる年末ころにならないと個人事業主はなかなかふるさと納税をしづらいのも現状です。
4. 限度額の調べ方
前年とある程度収入や経費などに変化がない場合は前年分の確定申告書控えがあれば各サイトにあるシミュレーションで目安の金額は計算できます。
シミュレーションのほとんどは給与所得者向けではありますが、確定申告書控えにそれぞれ該当する項目があるので見ながらであれば難しくありません。
ただフリーで活動していると年初から前年同様の収入になるかどうかはわからないですよね。そのため、年初からふるさと納税をしてしまうのは不安ではあります。
逆に年末になり大きな仕事が入ったなどの場合はふるさと納税をするチャンスです。
大体の目安がわかる段階で調べてみるといいかもしれません。
5. まとめ
一般的にはお得なイメージではありますが、フリーランスにとってはきちんと調べないと損をしてしまう可能性があります。
だからと言って、寄附できる金額が数万円あるのに使わないのはとてももったいないです。
必ず確定申告を行う分、手間もほとんど変わらず、いつもよりさらに控除を受けられるのは見逃せないですよね。
フリーでの活動は収入が安定しないので下がる不安はあるかもしれませんが、突発的に大きな収益が出ることだってあります。
そんな年こそふるさと納税をやってみて損はありません。
年収の目安がついてきたら、応援したい自治体、気になる特産品などをぜひ調べてみてください。
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