【インタビューvol38】「絵が好き」という気持ちを大切にし子供の頃からの夢を叶えたイラストレーター

【インタビューvol38】「絵が好き」という気持ちを大切にし子供の頃からの夢を叶えたイラストレーター

2017.10.26 15:00

 

イラストレーター・インタビュー

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GIKUTASイラストコンテスト「イケメン大戦争」企画

第3弾

現在開催中のGIKUTASプレゼンツ「イケメン大戦争2017」

男性キャラクターイラストコンテストに付随した特別企画として、

作家様に通常のインタビュー内容に加えて、男性イラストを描かれる際の

お話をお伺いさせていただきました!

 

今回お話をお伺いさせていただいたのは 矢代 さんです!

 

■” 矢代”さんのご紹介

水彩調の着色が繊細で魅力的なイラストを描かれておられます。

鋭い目線のクールな男性から、はつらつとした表情の可愛らしい男性まで

幅広くご制作していらっしゃいます。作画される際のこだわりのポイントや、

アイディアの着想をどこから得られているかなど、お話をお伺いいたしました!

 

———ペンネームの由来はありますか?

「やしろ」という名前の音の響きが好きで、なんとなく付けた

ペンネームでした。昔は名前を変えるということが妙に楽しくてコロコロと

ペンネームを変えていたのですが、今のペンネームは使い続けているうちに

だんだんと愛着がわいてきて、気が付けば私のなかで「矢代」という名前が

定着していました。

 

———現在は兼業イラストレーターですか?専業のフリーランスですか?

どちらかと言えば、兼業イラストレーターです。

本業が忙しく時間があまりとれない為、時間と心に余裕のある時に少しだけ

お仕事をさせていただいていることが多いです。

現状では正直イラストレーターと名乗るのは少しさしでがましいかな…という

感じなので、自分のペースで一歩ずつ進んでいきたいです。

 

———どうやってイラスト制作を学びましたか?

基礎的なことや考え方は学校で学び、その先は見様見真似が中心でした。

心の惹かれる作品を見てはどう描かれているのかをじっくりと観察して、

自分なりにそれを真似していました。まるっきり同じようにその技術を

習得することは出来ませんでしたが、自分なりに噛み砕いて力に出来て

いると思います。

———現在の作画環境・作品の制作使用ツールを教えてください。線画や塗りなど工程ごとに使用ツールを使い分けていますか?

ノートPCとワコムの板タブを使っています。

使用ツールは下書き、線画、色塗りとほぼペイントツール

SAI一本ですが、加工にはPhotoshopを使うことが多いです。

 

———1ヶ月の制作枚数はどれくらいでしょうか?また、月によって制作枚数にバラつきなどもありますか?

お仕事での制作ですと、本業に余裕があるときは一か月で2枚~3枚です。

繁忙期ですと、1枚制作出来るか出来ないか、といった所です。

私自身速筆な方ではないので、月によってかなりバラつきが出てしまいます。

 

———気分転換には何をしていますか?

出掛けたり、ゲームをしたり、お昼寝をすることもありますが、特に多いのは

落書きをすることだと思います。制作の最中の丁寧さとはかけ離れて、

心の赴くままにペンを走らせることが何よりも楽しいので

いい気分転換になります。

———初めてのお仕事はどんな内容でしたか?

某アニメ公式アンソロジーの表紙カバー折り返し部分のイラスト制作でした。

ころころした2頭身のキャラクターで、との依頼で、緊張と嬉しさで

胸をいっぱいにしながら制作したのを覚えています。

2頭身のキャラクターをあそこまで丹精込めて描いたのは初めて

だったかもしれません。

 

———また思い出深い案件があれば、どんな内容だったか教えてくださいますと幸いです

やはり、一番初めてのお仕事ですね。

イラストコンテストに応募して、その繋がりでお声をかけていただいたのですが、

まさか夢に見ていた絵を描くお仕事が私に出来るなんて、と震えました。

ほんの小さなスペースではありましたが、自分の名前が

載っている見本誌が届いた時には感動もひとしおでした。

———イラストレーターになって大変だったこと・大事なことを教えてください。

イラストレーターは私の小学生の頃からの夢です。

今こうしてインタビューをお受けしていますが、今の私は当時思い描いた

イラストレーターとしての自分にはまだ辿りついていないと思っています。

お仕事をいただいて制作をする度に、自分の未熟さを思い知ります。

心が折れそうになることもありますが、

それでも絵が好きだという気持ちを大切にしています。

 

———今後やりたい仕事や、どのような活躍をしたいか教えてください。

自分のイラストで、小説やゲーム等の、手に納まるほど小さくて、

頭の中で溢れかえるくらい広大な世界を彩るお手伝いが出来たら最高ですね。

ただ、まだまだ自分の引き出しが少ないという自覚もあるので、

色々なお仕事をさせていただいて、自分の経験値をあげられるように頑張りたいです。

———男性イラストを描かれる際に、一番こだわられるポイントはどこですか?

がっちりとした筋肉質な男らしい男性ではなく、ほのかに色気の香る

ような綺麗な男性を描くのが好きなのですが、特にこだわっているのは手です。

中性的な顔でも、男らしい少し節っぽい骨張った手をしていると

「あぁ、ちゃんと男の子なんだ」と少しドキドキしてもらえるのでは

と思いながら描いています。

 

———男性イラストを描かれる際に、アイデアはどうやって生み出していますか?

五感から流れ込んでくる情報が多いからだと思いますが、外に出掛けている時が

一番浮かびやすいです。浮かぶものは断片的なものばかりですが、

すぐにメモに書き留めて、家に帰ってキャンバスの上で練りあげていきます。

 

———男性をイラストを描かれる際に参考にしている本・サイトなどがあれば教えてください

髪と形、という作画資料ブログさんにはよくお世話になっています。

ポージングやアオリ、フカンの資料も豊富に公開してくださっているので

ポーズに困ったときなど本当に助かっています。

 

———ずばり、フェチポイントはどこですか?

他の質問の答えと被ってしまうのですが、一番フェチを感じやすいのは手です。

手首から扇状に広がる骨の先に繋がった指たちが、曲げ方や角度を変えるだけで

色んな表情を見せてくれる手は本当に魅力的な部位だと思います。

 

———現在開催中の「イケメン大戦争」イラコンの3つのテーマのうち、どれが一番創作意欲が湧きますか?どんなモチーフが想像できるかなど、簡単に理由もあれば教えてください。

  • 和の国「ヤゲン」・近代の国「豪」・魔法の国「マークス」

どれも素敵なものばかりですが、やはり和の国「ヤゲン」に一番心が惹かれます。

侍も、忍びも、妖怪も好きな物ばかりなので、どんな男性がいいかとても悩みますね。

真白なキャンバスと相談しながら和の男性を描き上げてみたいです。

 

——ご協力ありがとうございました!

 

 

 

 

 

現在GIKUTASでは「イケメン大戦争2017」 と題した男性キャラク

ターイラストコンテストを開催しております!

ぜひご自身の「イケメン」をご応募ください