トレンドの移り変わりが早いゲーム業界で、イラストレーターさんとしてご活躍をしている『薫る石』さんのインタビューです。日々のご活動で意識をしていることなどのお話を聞いてきました。
■『薫る石』さんのご紹介
美大卒業後、アニメーターを2年間経験したあとフリーランスのイラストレーターさんに転職し、現在4年目の方です。スマホのゲームやアプリなどのユニットキャラクターを中心に制作しています。
──いつごろからイラストにご興味を持ちましたか?
絵を描くのは物心ついたときから好きだったのですが、中高のころにプレイステーションのゲームにハマり、その影響でゲームの絵をたくさん描くようになりました。
──どうやってイラスト制作を学びましたか?
本格的にデジタルのカラーイラストの描き方を学び始めたのはイラストレーターを始めてからで、同業者さんの絵を見たり、仕事の修正を通してがほとんどです。アニメーター時代には透視図法や立体の描き方を学んでいました。
──そうなんですね!なぜ、イラストレーターになろうと思ったんですか?きっかけを教えてください
ゲームにハマっていたころに、自分もゲームのイラストレーターになれたらなぁ!と思い始めたのがきっかけかと思います。当時好きなゲームのキャラクターデザインをしていた方たちに強く憧れていました!
──憧れのお仕事をしているのは素晴らしいですね!作品の制作使用ツールを教えてください。
SAIとPhotoshopがほとんどです。たまにクロッキー帳と鉛筆でアイデアのラフを描いたりします。
──1ヶ月の制作枚数はどれくらいでしょうか?
5~10枚程度です。月によってバラつきがありますね。コンディションと生活費を天秤にかけて無理しない程度で制作しています。
──色々なジャンルのイラストをご制作していますが、作品のアイデアはどうやって生み出していますか?
制作するのがほぼユニットキャラなので、そのキャラ出身の国の装飾や模様の傾向などをネットや本でたくさん調べます。あとはイメージに合う音楽などを聴きながらデザインを固めていきます。
──気分転換には何をしていますか?
友人と飲みに行ったり金魚の世話をしたり、スマホゲームをしたり…その時の気分によって何がいちばんリフレッシュするか違うので、その時これがしたい!と思ったことをやりますね。
──金魚を飼われているんですね!初めてのお仕事はどんな内容でしたか?
始めのほうはユニットイラストやPCゲームスチルの塗りをやっていました。最初はデジタルの線が引けなかったので…。
──ペンネームの由来はありますか?
本名からですね。ネットで呼ばれても外出先で呼ばれても違和感ないようにしようかと。あと姓名判断で悪くなかったので(笑)とくに深い意味はないです。
──素敵なペンネームです!フリーランスになって大変だったこと、大事なことを教えてください。
ゲーム会社勤務などを経験していないので、最初はデータの作り方から何から、わからないことだらけで日々苦戦していました。仲介会社の担当の方には本当にお世話になりました。自分がフリーランスという職において大事にしているのは、発注側の意図をくみ取ってしっかり形にすることと、人気・流行を見逃さないことです。
──なるほど、業界のトレンドを意識していくことは大事ですね!今後やりたい仕事や、どのような活躍をしたいか教えてください。
制作したものがゲームの世界に馴染みつつ人気の底上げになってくれたらなぁと思っています。ゲームのイラストレーターは継続してやりたいですが、最近はTCGにも興味がありますね。引き続き精進したいです。
──いつも素敵なイラストありがとうございます!今後も宜しくお願いします!
宜しくお願いします!
おわりに
『薫る石』さんのお話を聞いて、発注側の意図、業界のトレンドを意識してご活動をすることはとても大事なことだと改めて思いました。変化の早いゲーム業界でイラストレーターさんとしてご活躍するのに必要なスキルの一つだと感じました。