【就職を考えているイラストレーターへ!】採用したいと思わせるポートフォリオの作り方 〜前編〜

【就職を考えているイラストレーターへ!】採用したいと思わせるポートフォリオの作り方 〜前編〜

2017.10.20 12:00

こんにちは!
GIKUTAS事業部ディレクターの岡崎です。

pixivを始め、イラストのSNSが発達したおかげで一昔前に比べて手軽にイラストが掲載できるようになりましたね!
手軽に絵をTwitterなどに上げることもできて、個々人のHPにしかイラストを上げられなかった時代に比べて、本当に簡単にたくさんの方に自分のイラストを見てもらえるようになりました。

しかし、そんな時代でもなかなか大変なのが……就職活動で使うようなポートフォリオ!
さすがにpixivのURLを履歴書に貼って、詳しくはWEBで! じゃ、通りません。

でも、それではどういう感じに作ればよいのでしょうか?
今回は、そんな就職・転職活動で使うポートフォリオ作りに悩んでいる皆さんに、就職活動のためのポートフォリオの作り方をご紹介します!
※今回は現在サーチフィールドのアートディレクターをしている方が、実際に就職活動で使ったポートフォリオやイラストを例に使用しています

 

【どんなイラストを用意すればいいの?】

そもそも、企業はポートフォリオを見て何を判断しているのか?
一言で言ってしまえば

 「実力!!」

……なんですが、この「実力」という言葉、かなりの曲者です。

 

例えば、100ページに渡る大ボリュームなポートフォリオがあったとして、いざ企業の方がページをめくってみたら……

 

女の子、女の子、女の子……

と、同年代の同性キャラしか載っていなかったとしたらどうでしょうか?
たとえその女の子たちがいかに魅力的な絵だったとしても、

「他のものは描けないのかな?」

と思われてしまうでしょう。

様々な年齢感のキャラが描けるのか?
アイテムは?
背景は?

企業に勤める上では、好きなものだけを描き続けられるわけではありません。
なるべく様々なイラストを描ける必要があります。

なので、ポートフォリオで確認したい「実力」というのは、

 ・画力(どれぐらい上手いか)
 ・汎用性(色々なものが描けるか)

 

その両方となるのです。

背景やアイテムなど、可能な限り様々なジャンルのイラストを揃えるようにしましょう。

なお、同ジャンルのイラストは1点に絞らなければいけない、ということは決してありません。
自分が得意としているジャンルに関しましては少し多めに入れ、これが得意! とアピールしましょう。
決まりはありませんが、表紙や奥付も含めて、基本は20ページ前後、多くても40ページぐらいまでが良いかと思います。

 

【自分で描いたものなら何を使ってもOK?】

<仕事で制作したイラスト>

仕事で制作したイラストは「依頼に沿って制作ができる」証明となりますので高い評価を得やすく、可能な限りポートフォリオに載せたいイラストです。
しかし、その多くは納品と合わせて権利が企業に移行している場合が多く、描いたのが自分であっても無断でポートフォリオに掲載することはできません。

ポートフォリオに載せる前には、必ず掲載許可を取るようにしましょう。
なお、SNSなど一般への公開はNGだが、一般公開は行わないポートフォリオならばOK、という場合もあります。
掲載の可否を確認する時は必ず使用目的も伝えるようにするとよいです。

サーチフィールドから依頼させて頂きましたイラストに関しましては、下記の窓口から掲載許可の申請を受け付けております。
もし使用したいというイラストがございましたらお気軽にご連絡下さいませ。

 『制作実績公開希望窓口』

 

<二次創作イラスト>

商用目的で使用しているわけではないので、掲載自体は問題ありません。
特に元の絵柄に寄せて描いたイラストがあった場合、版権タイトルを担当した場合にテイスト合わせができるアピールとなります。
ただし、1からデザインを自分で起こしているわけではないので、必ず版権物であること、またその版権タイトル名を明記するようにしましょう。

 

<鉛筆などによるデッサン練習絵>

どのような絵柄のイラストであっても、立体感や奥行き感の基礎となるデッサン技術は必ず必要となります。
このため、その実力がわかる練習絵もポートフォリオに入れた方が良いです。
ただしあくまでもイラストとして魅力的なイラストが描けるかどうかは別物。
その前段階である基礎力の確認ですので、必須ではありませんし、数量も1〜2ページ分あれば十分です。

 

いかがでしたでしょうか?
今回は就職活動用のポートフォリオを作るにあたりまして、「何を用意すればいいのか?」を簡単ながら紹介させて頂きました。

 

「後編」では実際にポートフォリオを作るにあたって気を付けていきたいポイントを紹介いたします!
⇒後編はこちら

 

【今回のPOINT】

<どんなイラストを用意すればいいの?>

  • ポートフォリオで確認されるのは「画力」と「汎用性」
  • なるべく様々なジャンルのイラストを用意する

<自分で描いたものなら何を使ってもOK?>

  • 仕事で制作したイラストは必ず掲載許可を取得する
  • 二次創作イラストは使用OKだが版権物であることは必ず明記する
  • デッサン練習も基礎力が確認できるので少数は用意した方が良い

 

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